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あなたに精力うばわれちゃいます!

第1章 風馬牛



『話しかけてくるな』


その言葉は、たしかに私の心の内を貫いた。
思ったよりも、深く棘が刺さるような感覚に襲われる。
そして、私の元から背中を向けて離れていく彼の影は何故だかとても悲しく思えてきた。

「やっぱり、ダメかぁ…」

軽く嘆息して、暫くしてから私もこの場から離れた。
そして、彼に言われたように明日から『話しかけないようにしよう』と胸に誓うのであった。

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