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あなたに精力うばわれちゃいます!

第1章 風馬牛

学校内でも、あまり他人とは関わらない一匹狼という感じだ。
そして、そんな朝霧くんに……私は憧れている。
個人的に、彼が纏うオーラが好きなのだ。
誰にも心のうちを明かさない、不思議なオーラ。

「……あの!朝霧くん!」

気がついた時には、私は無意識に朝霧くんを呼び止めていた。
ただでさえ、友達がいない私だから…友達を作りたい。
そんな気持ちも働いたのだろう。

「……」

返事はしなかったものの、振り返ってくれた。

「えっと……その…私、高校一年の時、同じクラスになってから朝霧くんに憧れてて…」

って、何言ってるの私!?
長い前置きから始まっちゃったよ!シンプルに友達になろうでよかったのでは!?
言い出したからには止まらず、私は早口気味で詳細を伝える。

「友達も少なくて……だから、私で良かったら、友達に…!」

「何言ってんだ。てか、お前誰?」

「………え?」

「同じクラスか何かしらねーけど…俺は他人と馴れ合うつもりはない」

「えっと………ごめんなさい…」

「はぁ………わかったならもう、」

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