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蒼い月

第2章 その名は飛燕

「佐々木君。いいんだ」


俺は備え付けの応接セットのソファーに二人が正面に見えるようにドカリと座り足を組んだ


佐々木は俺と事務次官を交互に見やりながらどういう事か計りかねているようだ


「久しぶりだね。結月君。」


デスクの上で組んだ指を解くことなくムッツリと面白くもない顔で俺を見やるこいつは


経済産業省 事務次官 斎藤満男である

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