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ペットではなく家族です。

第2章 ナオの場合



麻衣「…」

ナオ「泣いてるのか?」

麻衣「な、泣いてなんかないよ…」


そう言いながらも
声は震え熱いものが頬を伝う

恥ずかしい

恥ずかしくて恥ずかしくて…


麻衣「…!!」

ナオ「麻衣、泣くなって」

麻衣「ナオちゃん…ナオ、っ、ちょっ…
ちょっと!?」


悲しい時
悔しい時など
家で一人泣いていると
ナオはずっと麻衣の側にいてくれた

そして今のように…


麻衣「ちょっ、ちょっと」

ナオ「何」

麻衣「いつもみたいに舐めなくていいか
ら」

ナオ「何で?」

麻衣「何でって言われても…!!」

ナオ「別にいいじゃん」

麻衣「!?」


頬を舐めてくれた
慰めるように頬をペロペロと

生暖かい
ちょっとザラザラの舌で
涙を舐め最後に唇に軽くキスをする
触れるだけの


ナオ「チュッ」

麻衣「!!!!!!」


軽いキス


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