ペットではなく家族です。
第2章 ナオの場合
麻衣「…」
ナオ「へぇ~」
麻衣「そうだよ、好きだよ、悪い?」
ナオ「俺も好きだよ」
麻衣「えっ」
ナオ「俺も麻衣が好きだよ」
麻衣「ナオちゃん…」
相手は猫
目の前にいるのは猫
人間、青年の姿をしているが猫
でも猫だけど
大好きで愛してやまない
ナオに「好き」なんて言われたら…
麻衣「うっ嬉しい、嬉しいよ」
ナオ「好きなんて当たり前だろう、だっ
てお前飯くれるし」
麻衣「飯、飯って…もしかして飯くれる
から私の事好きなの?」
ナオ「そうだよ、あと俺を助けてくれた
からな」
麻衣「そ、そうなんだ…」
ナオ「麻衣?」
麻衣「はは、ははは」
糠喜びだった
と言うか勘違いしてただけ
自分が言った好きとナオが言った好きの
意味を
それを勝手に勘違いし勝手に解釈し
勝手に落ち込んだだけ
ただそれだけ
麻衣「バカみたいだね、私一人で勘違い
して勝手に盛り上がっちゃって」
ナオ「麻衣」
麻衣「本当、本当に…」