ペットではなく家族です。
第2章 ナオの場合
麻衣「んん…っ…!!」
目を覚ますと
いつもと変わらぬ光景
洗いすぎてよれよれのTシャツに半パン
いつもの自分のパジャマ
寝巻きだった
そして…
麻衣「私、いつの間に着替えたんだろう
それにあれって…」
ナオ「…」
麻衣「人間じゃない…猫だ」
ナオ「…」
横にはナオが寝ていた
人間の姿ではなく猫の姿のナオが
麻衣「夢かな…うんっそうだよね、夢だ
夢夢」
ナオ「…」
麻衣「でも夢にしては超リアルだったな
ナオちゃんが人間に…」
♪~(携帯の着信音)
麻衣「…!!」
待ち受けには例の彼氏の名前が…
麻衣「…?」
ナオ「…」
麻衣「大丈夫、ちゃんとするから」
ナオ「…」
言葉を喋ったわけではない
たださっきの、夢の延長ではないが
ナオに『ちゃんとしろ』と言われてる気
になり
麻衣は覚悟を決め
彼氏からの最後の電話に出た
麻衣「…もしもし」