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ペットではなく家族です。

第17章 金次、銀次の場合



金次「俺は金次、こっちは銀次」

銀次「…」

千夏「金次と銀次?」


金次と銀次
聞き覚えのある名前だが
二人の顔にも全く見覚えがなかった


千夏「…ちょっと待ってね」


酔っ払っていたが
ある程度、状況は把握出来た

自分は今、酔っ払って全裸で寝ていた
起きたら見知らぬ男子
しかも裸の…


千夏「…すいません…どちらの金次さん
と銀次さんですか?」

金次「この家の金次と銀次」

銀次「…」

千夏「えっ?えっと」

金次「今は人間の姿してるけど元々は猫
一緒に暮らしてた金次と銀次」

千夏「…」


これは…


千夏「これは夢だ、うんっ」


現実逃避
そんな事あるわけない
きっと自分はまだ夢の中にいるんだ

そうだ、きっとそう


千夏「夢か、不思議な夢だな」

金次「違うって」

千夏「ふふふ、人間の金次もかわいいね
ほらっ、こっちおいで」

金次「わっ!!」

千夏「髪の毛さらさら」

金次「恥ずかしいからやめろって」

銀次「…」


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