ペットではなく家族です。
第17章 金次、銀次の場合
春菜「お姉ちゃん、それ本気?」
千夏「…ぅんっ」
春菜「…」
千夏「ごめん…身勝手だってわかってる
でも…」
ダメ元でお願いした事
それは金次と銀次を引き取りたい
このままここで飼いたいから譲って欲し
いとお願いした
二匹を見つけたのは春菜だし
春菜が飼う気だった
自分はたまたま春菜が出張の間
数日、預かっただけ
それだけだ…
春菜「…でも」
千夏「どの猫でもいいわけじゃない、あ
の二匹がいいの、あの子達が…」
春菜「…」
千夏「だから春菜、お願い…」
春菜「…お姉ちゃん」
千夏「…」
春菜「何でもっと早く言ってくれないの
言ってくれれば断ったのに…」
千夏「え、どういう事」
春菜「今の彼氏、猫が苦手だから二匹を
知り合いに譲る事にしたのに」
千夏「あ、じゃあ」
春菜「後で断りの電話入れなきゃ」
千夏「ありがとう!!」