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友恋

第2章 第一印象






前に座っていたショートボブの女の子がニコニコしながら尋ねてきた。




「…優しいに姫、だよ。」




私は少しぶっきらぼうに答えた。





「えーっ、すっごく可愛い漢字!私もね、7組なんだけど、入学式から昨日まで熱出て休んでたの。」





そうか、だから見たことなかったのか。





「私、水無楓(ミズナシ カエデ)。楓って呼んでくると嬉しいな!」




「…楓…」




私は眩しい笑顔につられ、ついポロッと名前を呼んだ。



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