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友恋

第8章 高鳴り






パサッ


耳元で何か音がしたので、ゆっくりと身体を起こす。


机に白い紙切れが置かれていた。


ふと隣を見ると、悠樹がこちらを見ていたので、置いたのは悠樹だろう。



『今日夕飯作るから帰り買い物付き合って』




ドクンッ


身体が大きく脈を打つ。



「ゆう。」


悠樹が隣から小声で私を呼ぶ。



「良い?」


少し身体を乗り出して聞いてくる悠樹。




「えっ…と…」


“ほ・ん”

先程の副委員長を思い出した。



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