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友恋

第8章 高鳴り






「ゆう?」


いつの間にか俯いてしまっていた私は再び悠樹に視線を戻し、口角を上げた。



「良いよ。」


「えっ…」


私の返答に悠樹は少し驚いた表現を見せた。




「なに?」


「あ、いや…今日はカレー頼まれててさ。ゆうがいるなら安心だ。」


悠樹の言葉に、私は静かに頷いた。






















「えっ、じゃぁほんとに帰るの?」


「だから言ってるじゃん、行かないって。」


悠樹がトイレに行っている間、私はサッサと帰り支度を済ませる。


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