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友恋

第8章 高鳴り






「優姫、なんでそんなにムキになってるの?」


楓の問いかけに私はピタッと動きを止める。



「えっ…」



ムキになってる?

私が?




「私が今日の放課後、本の整理手伝ってって言ったら、優姫手伝ってくれるでしょ?」


「…うん。」


そりゃ楓が言うなら。



「じゃぁどうして副委員長はダメなの?」




どうして…




「なんか、優姫が副委員長をそこまで避ける?理由が分からなくて。」


「よ、呼び方だよ。」


私は、急いで言葉を発した。



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