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友恋

第8章 高鳴り








「そーいえばさぁー…」


気づけば、女の人の声はトイレから遠ざかって行っていた。






ガチャッ


私は静かにトイレの扉を開けた。





なんだろう、この行き場のない気持ち。

























「ゆう!おせーよ、タイムセール終わっちゃうよ。」


「橘くん主婦みたい。」


教室に戻ると悠樹がカバンを持ってソワソワしていた。



「あ、待たせちゃってごめん…」


私は小さく謝ると、自分のカバンを取った。




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