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友恋

第8章 高鳴り






「楓…ありがと。」


「お礼なら明日、“分かったこと”を教えてほしいな。」



楓がニヒッと笑ったので、私もつられて頬が緩んだ。







































「スゥーーッ…ハァッ」

私は図書室の前で深呼吸をする。



よしっ。





ガラッ…

私はゆっくりと図書室のドアを開けた。



しぃーーーん


本と木の匂いだけが反応する。




ギシッ…

立て付けの悪い床が足を進めるたびに声を上げる。


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