
友恋
第8章 高鳴り
「姫といつも一緒にいる男子、アイツだって姫のこと優姫って言わねーじゃん?」
「悠樹は…幼なじみですから…」
「それ見たら、俺も姫のこと他のやつとは違う呼びた方で呼びたいって思った、それだけ。」
サラッ
副委員長の手が私の髪から離れた。
「はい、次は俺の質問に答えて。なんで蓮と仲良くなったの。」
副委員長の眼差しが強い。
「…蓮が購買でパンをくれて…そしたら今度はショッピングモールでも会って…えっと…だから別にまだそんな仲良いってわけでも…」
「でも、蓮って呼んでるんだろ。」
「そ、それはっ、蓮がそう呼べって…」
さっきからなんでこんな言い訳じみたことを私は言っているんだろう。
