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友恋

第8章 高鳴り






サァッ

暖かな風が私の髪を揺らす。


ここの空間だけが時間が止まっているかのようにお互い視線を外すことなく、お互いの瞳に相手を映す。




「姫…」


ドクンッ

副委員長の手が私の頬へと伸びる。



ピクッ

触れた瞬間身体が反応する。



「たっ…たっく…」


私は恥ずかしさを紛らわすため、声を振り絞った。



「え?」


触れていた手の力が抜けていくのを感じた。


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