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友恋

第2章 第一印象






私の高校は少し特殊で、3年生は受験勉強に専念できるよう、委員会は強制ではない。


だから私の所属した図書委員会の委員長は2年生で、3年生はいない。



部活にでも入っていない限り、1年生と3年生との関わりは殆ど無いとも言えるだろう。







クイッ




ボーッと窓の外を見ていたら、後ろの髪を引っ張られた。




ゆっくりと首を後ろに回すと、そこには先ほど遅刻してきた副委員長が座っていた。




「髪なげーな。でも前髪はパッツンなんだね。」




副委員長は私の後ろ髪を指でクルクルと弄りながら、意地悪そうな笑みを私に向けた。


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