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友恋

第10章 ナミダ







ったく。

そんなに見なくたっていいじゃない。





「なぁ。」



ガシッ


突然後ろから腕を掴まれた。


振り返ると、焦げ茶色の髪をした男子がニタニタしながら私を見ている。



「な、なんですか。」


私は掴まれた腕を剥がそうと腕に力を入れる。



「1年何組?名前は?」


「…あなたに教える必要はないと思いますけど。」


私は少しでも離れようと身体を後退させる。



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