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友恋

第10章 ナミダ








「はぁ?先輩に向かってなんだよその口の聞き方。」



ギリッ


「…っ」


掴まれた腕に力を入れられ、痛みを感じる。




「ちょっと可愛い顔してるからって調子乗んじゃ…「離せよ。」



バッ


私の背後から伸びて出てきた手が、男の手から私を離してくれた。


そして私を庇うように私の前に立った。


私はこの背中を知っている。





「蓮…」


私は前にある背中に小さく呟いた。



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