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友恋

第10章 ナミダ






「拓海が戻ってきたら、名簿取りに優姫が来たって伝えといてやるよ。」


「あ、ありがとう。」


蓮が私のオデコに指をトンッと当ててきたので、はにかんでしまった。



「そうだ優姫。ちょっと待ってな。」


「え?」


蓮はそう言うと自分の教室へと急いで入っていった。


私は仕方なくその場で立ちながら人が通りすぎるのを流し目で見る。






「ほれ。」



ポンッ


蓮は戻ってくると私の頭を軽く叩いた。



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