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友恋

第10章 ナミダ








「なにこれ?」


私は渡された紙切れを開けながら尋ねる。



「俺の番号。教えてなかったなって思って。」


「あ、えっと私の番号は…「いーよ。かけたくなったらかけて。優姫がかけてきたって分かると思うから。」


蓮は私の言葉を遮って言った。



番号教えないで私がかけたって分かるものなのだろうか。





「…分かった。じゃぁ私戻るね。」


「ん。気を付けてな。」



私は紙を上着のポケットにしまい、蓮に小さく微笑み、背中を向けた。




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