テキストサイズ

友恋

第10章 ナミダ







「いたのかって聞いてるの。」




この声…どこかで聞いたことあるような、ないような。




「いました…けど?」



だから、なに?




私の返答に女の先輩2人は顔を見合わせ、目で会話をしていた。



「じゃぁやっぱりあなたのことね。」


「えっ?」


一人の巻き髪の女の先輩が私に言った。



「さっき一之瀬君に伝言頼まれたの。渡したいものがあるから放課後に旧図書室に来てって。」


「私に…ですか?」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ