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友恋

第10章 ナミダ







「…もしそーだったら。」



グイッ


「わっ。」


「今ここでボコボコにしてるわよ。」


女の先輩は私の髪を掴みながら言った。



「ちょっと夏実、ここじゃヤバイって。」




夏実…?




「ふん。とりあえず、伝えたから。」


そう言い捨てると、彼女は私を突き飛ばし、階段を登って行った。



「なんなの…」



っていうか。


“夏実”って…

どこかで聞いた気がする。


























「優姫!遅いじゃん、もう休み時間終わるよ…ってあれ?名簿貰わなかったの?」


教室に戻ると楓が私の席に座って待っていた。



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