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友恋

第10章 ナミダ







「今日一緒に帰れないや、ごめん。」


「…最近一緒に帰れないね。」


悠樹が苦笑いを見せる。



「でもほら、悠樹は友達と帰れるし。」




私のおもりより友達と帰ったほうが楽しいと思うんだ。




「友達とゆうは違うんだけどな。」



ドキッ


悠樹がいつもと違った真面目な顔を見せたので、私は言葉を詰まらせた。



「あ…今日は図書の名簿を取りに行かなきゃいけなくなっちゃたの。だから…明日は一緒に帰ろう?」




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