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友恋

第2章 第一印象






「…では、次の委員会までにどの役職が良いか各自考えといてください。今日はこれで終わりにします。」



三つ編み委員長の言葉と同時に、椅子を引く音が鳴り響いた。






ゲッ、全然聞いてなかった。







「じゃぁな、姫。」




「だからっ、私は優姫で…」





ポンッ



大きな手が私の頭に乗った。






「ひ・め。」



副委員長はまた意地悪そうな笑みを浮かべると、私に背中を向けて図書室を出て行った。







…やめてよ。


姫だなんて呼ばないでよ。



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