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友恋

第2章 第一印象






「ゆ、優姫…」



俯いていた私に楓が呼びかけてきた。





「教室戻ったら、連絡先交換しない?」




「…別に良いけど。」






私は可愛くない。


高校生になって初めて女の子から連絡先の交換のお誘いをもらったのに、笑顔の1つも作れない。




本当は嬉しい気持ちがないわけではないのに。



そんな私とは裏腹に、楓はとても嬉しそうな笑顔で私に微笑む。






「あ、えっとー、水無楓…くん?いるー?」





ふいに三つ編み先輩の大声が耳に届いてきた。






楓…くんじゃなくない?


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