テキストサイズ

友恋

第10章 ナミダ







私は乾いた目を擦りながら、頭を上げた。



あっ、たっくんを待ってたんだった。


私は辺りを見渡した。


だが、たっくんの姿はない。

人が来た気配もない。




『18:34』



30分くらい居眠りしちゃったのか。



『新着メッセージ 1件』


ケータイの画面に映し出されるアイコンを指でタップした。



『優姫ー?ちゃんと帰ったー?』


楓だった。



クスッと自然に声を漏らした私は、返信を打とうと画面に触れようとした。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ