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友恋

第10章 ナミダ







カサッ


私はケータイに触れようとポケットに手を入れたが、出てきたのは紙だった。


さり気なく見ると、そこには番号が記されていた。




あ。

これ蓮の番号…




「原田ぁ、てめぇ夏実連れて外出てけや。」



金髪男は“夏実”先輩の近くにいる男に向かって指示をした。


原田と呼ばれた男が彼女の腕を掴み、引っ張り始める。



「…っ、その子も行…「この子は外に出さないぜ。」


“夏実”先輩が私に声をかけたが、金髪男が私の前に立ちはだかった。


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