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友恋

第10章 ナミダ







逃げる。

私は捕まらない。

あんなやつに犯されてたまるもんか。



「ばーか逃げらんねーぞ!」


下から男の声が聞こえる。



ダダダッ


階段を駆け上ってくる音も聞こえる。




なんで。

なんでこんな目に。




ガチャッ


バタンッ


私は奥の部屋に入り、ドアの鍵を閉めるとそばにあった棚をドアの前に押し運んだ。




ドンッ


ドンドンッ


男たちがドアに向かって激しく体当たりをしている。



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