テキストサイズ

友恋

第10章 ナミダ







バンッッ!!


「…っ!!」


頼みの綱のドアの鍵が打ち破られ、男たちが息を切らしながら部屋へ入ってきた。



プルルルル

プルルルル


耳元でコール音が響く。



出て。

早く出て。



「逃げないでよー、“笹原優姫”ちゃん?」


ドクンッ


金髪男が私の学生証を手にしていた。

投げたかばんから取り出したのだろう。


名前までバレた。

最悪。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ