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友恋

第10章 ナミダ







「かえ…で…」


私の視界に、息を切らした楓の姿が飛び込んできた。



「あんた…優姫から離れなさいよ!」


楓は乱れた私を見ると、金髪男に牙を向けた。



「チッ。馬鹿が。女一人でやってきても意味ねーんだよ。」


金髪男は私から離れようとはしない。



「まぁ、女一人で乗り込んできた勇気は褒めてや…「馬鹿が。」


金髪男の声を私がよく知っている声が遮った。




「こんなとこに女一人で来るはずねーだろ。」



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