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友恋

第10章 ナミダ







「悠樹…!」


楓の隣に立った悠樹を見て、私はさらなる安心感で胸が一杯になった。



「ゆう…」


しかし悠樹は私の姿を見ると一気に眉を顰めて。


「おい、ゆうから離れろ。」


あまり聞いたことのない悠樹のドス低い声に、私ですら少し身震いをしてしまう。




ガンッ!!


「離れろって言ってんだろ。」


悠樹が持っていた木の棒らしきものを激しく床に叩きつけた。



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