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友恋

第10章 ナミダ






金髪男は静かに悠樹と視線を交わす。


スッ…


すると私の身体は金髪男の重みから解放された。



「気分害だわ。」


金髪男は自分の髪をグシャッと乱し、吐き捨てた。



「今日のとこは引き上げてやるよ。」



ギシッ


金髪男は悠樹に近づき、口角を上げながら言った。



「ふざけんな。次こんなことしたら俺がお前を…」


悠樹の最後の言葉は私には聞こえなかった。



金髪男は悠樹の言葉にピクッと反応すると、私をチラッと見て、鼻で笑いながら去って行った。



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