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友恋

第10章 ナミダ







「優姫!!」


楓が私に抱きついた。


暖かく優しい温もりが私に伝わってくる。



「ごめんね、ごめんね、見つけてあげるの遅くなっちゃってっ…」


鼻を啜りながら楓が強く私を抱きしめる。



人の温もりって。

こんなにも温かいものなのか。



「楓…ありがとう…」


私は気持ちが溢れ、言葉がうまく出ない。



「悠樹も…ありがとう…」


私は壁に立っている悠樹に向かって呟いた。



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