テキストサイズ

友恋

第10章 ナミダ







「…当たり前の事しただけだよ。」


悠樹が優しく微笑む。


ギュウッと胸が締め付けられる。



「あっ!!」


耳元で楓が声を上げた。



「優姫、行って!」


「…え?」


楓は頬に涙を流しながら私のブラウスのボタンを急いで止める。



「1階、行かないと!」


楓が無理矢理私を立たせ、背中を押す。


私は一気に頭の中がハテナで埋め尽くされる。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ