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友恋

第11章 特別







ドクンッ


ドクンッ


涙とともに激しく脈も打つ。



温かい。




「優姫、なんかあったら今日みたいに俺のこと呼びな。」


彼の優しい言葉に私はまた胸が締め付けられる。



「蓮、ありがとう…」


私は彼を見上げながら言った。



「良いんだよ、優姫は妹みたいなもんだから。」



ズキンッ


えっ…?



「ただ、優姫にこんなことした奴らは許さねーけどな。けじめは俺が付けさせる。」


蓮が優しく微笑んでくれるが、私は先程とは違った胸の痛みを感じている。



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