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友恋

第11章 特別






「うん、私もそうしようかなって思ってた。」


楓がニッコリと悠樹に返す。



「え、そんな、悪いよ。」


私は突然のことで言葉が途切れる。



「大丈夫大丈夫、私の家緩いから、気にしないで。」


そう言うと、楓はポケットからケータイを出し、操作し始めた。



「じゃ、俺は帰るわ。優姫、気をつけてな。」


「あ…」



蓮は素早くそう告げると、私達に背を向けた。



「れ…「谷中先輩!」


私の声より先に、悠樹の声が部屋に響いた。



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