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友恋

第11章 特別






2人が幼なじみだと思うと、なんだか複雑な気持ちになってしまう。


悠樹がもし、私のことをお嬢様と呼んで。


“ゆう”と呼んでくれなくなったら。


仕方ないこととはいえ、やっぱりとても悲しくなると思う。




「優姫?ねぇ、聞いてる?」


「えっ?」


楓の声にハッと顔を上げる。



「だーから、一之瀬先輩の連絡先知らないの?私一発文句言ってやりたいんだけど。」


ボスッと楓がベットに腰を下ろす。


楓が合図したので、私も隣に腰を下ろす。



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