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「優姫があんな目にあったのは一之瀬先輩のファンのせいでしょ？そーゆうの、ちゃんと本人もわかってなきゃダメだと思うの。」


楓が、足をブラブラ動かしながら言う。



「それとあの女！泣きながら“中に女の子が”とか言ってたけどお前が仕組んだくせに何言ってんだよって感じ！」




ｺﾎﾟｺﾎﾟ…


雅さんが私達の前にワゴンを設置し、ポットでココアと紅茶を注いでくれる。



「私から優姫に話していいのか分からないけど…」


「ん？」



「谷中先輩が橘くんに“お前は幼なじみのくせに優姫のこと何も分かってない”って言っててね…そしたら橘くん谷中先輩に殴りかかろうとしてて…」



「えっ…」


私は聞かされる真実に目を丸くした。