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友恋

第3章 友だち





「そっか、分かった。じゃあ気をつけて帰れよ。」



悠樹は右手を上げながら、教室を後にした。



家が隣ということもあり、悠樹とは中学校からずっと登下校を一緒にしている。


そのせいというか、そのおかげで私達の事実無根の噂はまたたく間もなく広まっていった。 


悠樹が私の存在をウザイと思って離れていっても仕方ないと思っていた。


でも、それでも悠樹は私から離れようとしたことは1度もなかった。





夕日が綺麗。




私は窓際に立ち、オレンジ色に染まる夕日を見つめる。


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