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友恋

第3章 友だち






「…おはよ。」


女の子と朝のあいさつを交わしたことがあまりない私は、どこに視線を置いていいのかわからず、一瞬だけ目を合わして即座に逸らした。



「優姫。」


楓に名前を呼ばれ、再び視線を重ねる。



「ありがとっ。」


「え、なにが…」




なんでそんな切なそうにお礼を言うの。

私は何も…



「ねえねえ、今日お昼一緒に食べよう?」

       
「…なんで?」



「優姫とお昼一緒に食べたい。」



ニコッと微笑まられると、拒絶なんてできない。


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