
友恋
第4章 名前
「サンキュ。コイツ自分で取れねーくせに挑んでいくから困ってたんだよ。水無さんがそばにいてくれるなら安心だ。」
「…なんか子ども扱いされてるみたいで面白くない。」
2人が保護者みたい。
「あ、ちなみにメロンパンがないときは、クリームパン取ってあげてな。」
「え、またまた可愛らしい。」
楓が再度プッと私を見て笑った。
「…楓、ありがと。買ってくる。」
私は楓の手からメロンパンを受け取り、会計へと向かった。
会計の列に並んでいるときにチラッと後ろを見ると、楓と悠樹が楽しそうに何か話していた。
