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友恋

第4章 名前


 




「な、なんで名前…」


私の言葉に反応することなく、彼はスタスタと歩いて行った。




「ゆう。」


「あ、悠樹…」


「誰?あいつ。」


悠樹の顔を見てから、再び私は見えなくなりそうな彼の背中を見つめた。



「…わかんない、知らない。」


なのにどうして彼は私のことを知っていたのだろう。



「…とりあえずっ、優姫お昼食べよ!」


微妙な空気を追い払おうと、楓が明るく言った。


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