
友恋
第6章 表情
「あ、悠樹、見て見て!」
「ん?」
私は隣の棚にあったキーホルダーを取り、悠樹に見せつける。
「メロンパンダだって!可愛くない?」
メロンパンの形をしたパンダのキャラクターが綺麗に陳列してある。
シャーペンもあるし消しゴムもある。
私が知らないだけで今流行ってたりするのかな。
「ゆう、筆箱買うなら先に買ってきな。レジ混んできてるから。」
レジを見ると、確かに列ができている。
「あ、分かった。買ってくるからここにいてね。」
「おう。」
私は持っていたメロンパンダのキーホルダーを速やかに棚に戻し、小走りでレジへと向かった。
