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友恋

第6章 表情






「…悠樹とは普通の幼なじみだから。」 
 

私は友達と話している悠樹をチラッと見ながら返した。



「…そっか。」


楓も悠樹を見つめながら、静かに呟いた。







ガラッ


教室の後ろのドアが勢い良く開き、クラスのざわめきが小さくなった。


私は特に気にすることなく、筆箱からシャーペンを取り出し、次の授業の準備をする。


女の子の声が所々から聞こえる。



「あ、優姫あれって…」


楓がドアの方を見ながら口を開いた。


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