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友恋

第6章 表情






「…れ…ん…?」


そこには谷中蓮が立っていた。


同時に、サラッと口から谷中蓮の名前が出てきた自分に驚いた。



「へぇ、ちゃんと呼べるんじゃん、優姫。」



谷中蓮がわざとらしく私の名前を強調して言った。

カッと顔が熱くなるのを感じた。



「なに、蓮お前、姫と話したことあったの。」


一之瀬拓海こと副委員長が谷中蓮に問いかける。
                    
どことなく睨んでいるように見えるのは気のせいだろうか。



「まぁ、色々とね。」


谷中蓮が得意げな顔を見せる。


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