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友恋

第6章 表情






「ダメというか、私はそもそも姫ではありません。」


私はキッと副委員長を睨む。



「あ、ありました!よろしくお願いします。」


私に配慮してか、タイミング良く楓が副委員長に名簿を渡す。



「お、ありがとう。」


副委員長が楓に微笑む。

                   

これっていわゆる“王子様スマイル”とかいうものなのだろうか。



「姫。」


「…私は優姫ですけどなんですか。」


私ら諦め、呆れ口調で返す。



「明日の放課後、図書室来て。」


「…はい?」



「本の整理付き合って欲しいんだよ。だから来いよ?」



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