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友恋

第6章 表情







パタンッ


教室のドアが閉まる音がしたので、私はハァッと胸を下ろす。



「副委員長って絶対優姫に気あるよね。」


楓が待ってましたかのように身を乗り出して言ってくる。



「んなわけない。」



あの人はただ面白がってるだけ。

そう、私の名前を面白がってるだけ。

ただそれだけ。




「そーかなぁ?なーんか私は感じるけどな?」


楓は腑に落ちない顔で頬を膨らます。



「ってか、副委員長の隣にいた人どっかで見たことある。」


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