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友恋

第6章 表情






「私にクリームパンくれた人だよ。あと悠樹と映画見に行った時に…」





ガラッ!



「優姫!」


勢い良くドアが開く音がしたと同時に私の名前を呼ぶ声がした。

振り返ると、谷中蓮が息を切らして立っている。



「え…?」


私が何も言えないでいると谷中蓮も何も言わずに手招きをしてくる。



「行ってきなよ、優姫。」

固まっていると、楓がポンッと背中を押してくれた。



「いや、なんで行かなきゃいけな…「“なんで呼んでる”のか聞きに行ってきな。」


楓に返す言葉が見つからず、私は渋々席を立った。



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