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Another World Warning

第1章 始まり

<このユーザーネームはすでに使われています。>

当然だろう。 5000万もユーザーがいれば、こんな名前が被るのも無理はない。

僕は苗字のイニシャルを最初にくっつけた「MKei708」と入力。

チェックマークが表示された。 おそらく被り無し。

勢いに乗りほかの項目も埋めた。

パスワードを打ち終わったところで自動的に画面が変わる。

次のページにはこう表示されていた。

<Another World Gateとパソコンのペアリング>

アナザーワールドゲート??

「あっ」

僕は思い出した。

このゲームをプレイするには異世界とパソコンをリンクさせる「Another World Gate」を購入しておくことが必要である。

僕はそれを今日買うつもりだったのに、すっかり忘れていた。

電気屋に行けばある。 しかし何にしても今日はAWWをプレイすることはできない。

とんだ失敗だ。 これじゃあゲームがプレイできないじゃないか。

僕はアカウント作成を中止した。

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